ある誤解を招く投稿が12月11日にここのFacebookで公開され、50回シェアされました。
出産の画像と称する画像とともに、以下のようなテキストも含まれています。 「人間の身体は45del（単位）までの痛みにしか耐えられない。 しかし、出産のとき、母親は最大57del（単位）の痛みを感じる。
“Can you imagine it now, the mother’s pain and love?” という文章が添えられています。
同じグラフィックは、FacebookとTwitterで同じ主張でシェアされています。
同様の投稿は、ミーム共有サイトでも複数公開されており、たとえば、こちら、こちら、こちら、こちら、こちらです。
この主張は誤りです。痛みを測定するために使われる「デル」という単位はありません。
1940年代に、ドロメーターという痛みの強さを測るための機器を使用して痛みのレベルを数値化する「ドルスケール」として知られるシステムが開発されました。 しかし、誤解を招く書き込みで言及されている0から45のスケールとは異なり、dolスケールは1から10までの痛みを評価しました。 このスケールの概要は、ドロリメーターの製作者による1947年の報告書（The American Society for Clinical Investigation発行）に記載されています。
2011年にオックスフォード大学の「医学と関連科学の歴史ジャーナル」に掲載された報告書は、1950年代初頭までに、専門家が、ドロリメーターの代わりに臨床試験を通じて痛みを個別に評価し始めたことを詳述しています。
その後、ハーバード大学医学部の消費者健康部門であるHarvard Health Publishingが2018年12月にここに発表したレポートによると、医療専門家は、痛みの評価に役立つ、顔の表情の説明と写真を取り入れた10点スケールを使用し始めました。
しかし、そのシステムでさえ、その後疑問視されています。
「私たちは今、この尺度が、非常に複雑なものを測定するには単純すぎることに気づいています」と、マサチューセッツ総合病院の疼痛医学部門長であるJianren Mao医師は同報告書で述べています。
「ある人物が8または4と評価することが他の人にとって全く異なる場合があり、必ずしも正しい評価ではありません」と彼は付け加えました。
以下は、ハーバード大学医学部のレポートの最初の部分のスクリーンショットです：
出産の痛みに関する同じ誤解を招く主張は、ヨハネスブルグの事実確認サイトであるここAfrica Checkや、米国の事実確認組織であるここSnopesでも論破されました：