白血球は感染症と戦います。 正常な白血球の数は5,000~10,000個です。 白血球数が1,000個を下回ると、感染症のリスクが高くなります。 場合によっては、骨髄の白血球の数を増やすために、「G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)」などの薬を投与することもあります。
鑑別
白血球の種類によって、働きが異なります。
好中球は細菌感染と戦うのを助けます。
リンパ球は感染と戦うために抗体をつくります。
単球は、細菌を殺して除去することで感染と戦うのを助けます。
好塩基球と好酸球は、アレルギー反応の際に反応します。
「絶対好中球数」という言葉は、あなたの子供の白血球数の中の好中球数の合計を意味します。 私たちはよくANCを「感染と闘う」数と呼んでいます。 ANCが低下すればするほど、感染症のリスクが高くなります。 ANCが500以下になると、感染の危険性が高くなります。
ANC 値 |
感染のリスク |
500より低い |
最高 |
500から1,5529> |
Moderate |
More than 1,000 |
Lower |
ほとんどの血球算定書には、ANCは既に計算されていることが表示されます。 また、医療従事者にANCを教えてもらうこともできます。 ANCを自分で計算するには、この式を使います:
ANC = (% segs + % bands) x WBC
あなたの子供の微分値を見ます。 segs(polysまたはPMNと呼ばれることもある)とbandsの割合を足す(これらを合わせると好中球数になる)。 好中球数に白血球数(WBC)をかけます。
例. WBC = 1,000 % セグ = 20 % バンド = 1%
ANC = (% セグ + % バンド) x WBC
ANC = (20% + 1%) x 1,000
ANC = (0% + 1%) x 0.21×1,000)
ANC=210(感染症のリスクが高い)
感染症の兆候
白血球数の低下には、外見上の兆候はありませんが、化学療法後の低血球のタイミングに注意することが大切です。 お子さんが化学療法を受ける際には、必ず看護師に低血球のタイミングについて話しておくとよいでしょう)
以下のような感染の徴候が見られたら、すぐに医療従事者に連絡してください。
- 発熱
- 悪寒
- 咳
- 呼吸困難
- 下痢
- 痛み
中心静脈アクセス装置(中心ラインまたはポート)がある場合、その場所に赤みや腫れ、痛み、膿がないかを確認することです。 ANCが低い子どもは、発赤や膿がなくても、感染症にかかっている可能性があります。