小児の結膜炎とは
結膜炎とは、目の結膜に炎症が起きることです。 結膜は、まぶたの内側を覆っている膜で、眼球を覆っています。 結膜炎は、目がピンクや赤に見えることから、「ピンクアイ」とも呼ばれています。
子どもの場合は、新生児結膜炎と小児結膜炎に分類されることが多いようです。
新生児結膜炎の種類には次のようなものがあります:
- 化学結膜炎。 新生児に細菌感染予防のために点眼する目薬の刺激によって起こるまれな疾患です。 目薬をさしてから数時間後に始まり、目が赤く炎症を起こすことが多いです。 症状は2~4日ほど続きます。 このタイプの結膜炎は、治療の必要がないことが多いです。
- 淋菌性結膜炎 淋菌と呼ばれる細菌が原因です。 新生児は、感染した母親から経膣分娩中にこのタイプの細菌を受け取ることができます。 この重症の結膜炎は、出生時に新生児に目薬を使用することで予防できる場合があります。 この症状は、目が非常に赤く腫れ、まぶたから濃い液体が漏れてきます。 症状は通常、生後2~5日目くらいから始まります。 治療には、抗生物質の点滴がよく行われます。
- 封入結膜炎。 細菌感染症の中で最も多いタイプです。 クラミジア・トラコマティスに感染することで起こります。 目の充血、まぶたの腫れ、まぶたから液が漏れるなどの症状があります。 症状は通常、生後5日から14日後に始まります。 治療には、口から飲む(経口)抗生物質がよく使われます。
- 他の細菌による感染症 生後1週間を過ぎると、他の細菌が新生児の結膜炎の原因となることがあります。 眼が赤く腫れ、若干の排膿がみられます。 治療は、感染の原因となった細菌の種類によって異なります。 治療には、抗生物質の点眼や軟膏、目の温湿布、感染した目に触れる際の正しい衛生管理が含まれます。
小児結膜炎は結膜の腫れで、感染を伴うこともあります。 子どもには非常によくある問題です。 結膜炎の大規模な発生は、保育所や学校でしばしば見られます。 小児結膜炎の最も一般的な原因は、
- 細菌
- ヘルペスウイルスなどのウイルス
- アレルギー
感染が原因の場合、感染した目や目の液に触れることによって片目からもう片目に感染が広がることを知っておくことが重要です。 また、他の人に感染が広がることもあります。
子どもの結膜炎の原因は?
結膜炎には、さまざまな原因があります。 最も一般的な原因は、
- などの細菌です。
- 黄色ブドウ球菌
- インフルエンザ菌
- 肺炎球菌
- ナイセリア・ゴノレア
- クラミジア・トラコマティス
- ウイルスなど。
- アデノウイルス
- ヘルペスウイルス
- 新生児点眼薬の化学物質
- アレルギー
結膜炎のリスクがあるのはどの子ですか?
以下のいずれかに接触したことのある子どもは、そのリスクがあります。
- 黄色ブドウ球菌
- インフルエンザ菌
- 肺炎球菌
- 淋菌
- クラミジア trachomatis
- Adenovirus
- Herpes virus
- 新生児点眼薬の化学物質
子どもの結膜炎の症状とは何ですか?
症状の出方は、子どもによって少しずつ違います。 以下のようなものがあります。
- 目のかゆみ、炎症
- まぶたの腫れ
- 結膜の赤み
- 光を見ると軽い痛み
- 目やに
- 朝、まぶたがくっついている
- 透明感
- くしゃみや鼻水が出る。 アレルギーによるものが多い
- 目やにが出る、アレルギーによるものが多い
- 濃い緑色の排液、細菌感染によるものが多い
- 耳の感染、細菌感染によるものが多い
- 瞼に病巣ができる、ヘルペス感染によるものが多い
結膜炎の症状は他の病気のようであることがあります。
結膜炎は、どのように診断されるのですか?
医療従事者は、お子さんの症状や健康歴について尋ねます。 また、ご家族の健康歴についてもお聞きすることがあります。 医療従事者は、お子さんの身体検査を行います。 場合によっては、感染の原因を確認するために、目から漏れる液体のサンプルを検査することもあります。子どもの結膜炎はどのように治療するのですか?
治療は、子どもの症状、年齢、全身状態によって異なります。 また、原因によっても異なります。たとえば、
- 細菌感染症。 抗生物質の点眼で治療します。
- ウイルス感染。 ウイルス性の結膜炎は、通常、治療の必要はありません。 場合によっては、二次感染を防ぐために抗生物質の点眼をすることがあります。
- アレルギー反応。 アレルギーは、内服薬や目薬で治療します。
- ヘルペス感染。 眼科医の診察が必要な場合があります。 内服薬と点眼薬で治療します。
感染症が原因の場合は、感染した目や目の液体に触れることで、片方の目からもう片方の目に感染することを知っておくことが重要です。 また、他の人に感染が広がることもあります。 目から出た液体は、治療を始めてから24~48時間はまだ感染力があります。
感染の拡大を防ぐために、子どもの世話をするときはよく手を洗いましょう。 子どもが自分の目に触れないようにしましょう。 お子さんにもよく手を洗わせましょう。
子どもの結膜炎で考えられる合併症は?
ヘルペスによる結膜炎は、より重篤な感染症です。 治療しないと、目に傷がつき、視力が低下することがあります。
子どもの結膜炎のポイント
- 結膜炎は、目の結膜に炎症が起こることです。 結膜とは、まぶたの内側を覆っている膜のことです。
- 子どもの場合、新生児結膜炎と小児結膜炎に分けられることが多いようです。
- 症状は、目が赤く腫れたり、ヒリヒリしたり、炎症を起こしたりします。
- 治療は、症状の原因によって異なり、内服薬や目薬を使用します。
- 感染が原因の場合、感染した目や目の液体に触れることによって、片目からもう片方に広がることを知っておくことが重要です。 また、他の人に感染が広がることもあります。 目の液体は、治療を始めてから24~48時間は感染力があります。
- 感染の拡大を防ぐために、子どもの世話をするときは頻繁に手を洗いましょう。 お子さんが目を触らないように注意してください。 お子さんにもよく手を洗わせましょう。
次のステップ
医療機関の受診を最大限に活用するためのヒント:
- 受診の理由と何が起こってほしいかを知っておく。
- 受診前に、答えてほしい質問を書き留めておく。
- 受診時には新しい診断名、新しい薬、治療、検査などを書き留めておく。
- 新しい薬や治療がなぜ処方されるのか、そして、それがどのようにあなたの子どもを助けるのかを知っておくことです。
- 検査や処置が推奨される理由と、その結果が何を意味するのかを知っておきましょう。
- 子どもが薬を飲まなかったり、検査や処置を受けなかったりした場合に、何が起こるかを知っておきましょう。
- 子どもに経過観察の予約がある場合は、日付、時間、その訪問の目的を書き留めておきましょう。 これは、子どもが病気になったとき、質問やアドバイスが必要な場合に重要です。