俳優時代はピーター・グレイヴスとして知られ、軽めのコメディやミュージカルを得意として、街行くおしゃれな若者を演じることが多かった。 1940年代半ばから後半にかけて、監督・脚本のヴァル・ゲストによる『ミス・ロンドン』などの作品でキャリアはピークに達する。 (1943)、『楽園の蜂』(1944)ではアーサー・アスキーと、『月をください』(1944)、『恋人になります』(1945)ではマーガレット・ロックウッドと共演している。 また、『スプリング・ソング』(1946)の主役や、『笑う女』(1946)と『フィッツハーバート夫人』(1947)のジョージ4世など、ハーバート・ウィルコックス監督の作品にも数多く出演し、アンナ・ニーグルやマイケル・ワイルディングが出演した人気ミュージカル『パークレーンの春』(1948)や『メイフェアの月』(1949)にも出演している。 また、ウィルコックス監督の『ランプを持った女』(1951)と『春のライラック』(1954)では、同じく王室のアルバート王子を演じた。
1960年代には、『アルフィー』『The Wrong Box』(ともに1966)、『ジョーカーズ』『I’ll Never Forget What’s’is name』(ともに1967)や、『魔法のクリスチャン』(1969)などの作品で人気のコミック脇役として再浮上した。 1963年、父の後を継いで第8代グレイヴズ男爵となる。 1960年5月28日、ウィニフレッド・ルビー・ムール(ソプラノ歌手ヴァネッサ・リーとして知られ、特にアイボア・ノヴェロのミュージカル・コメディで多くの主役を演じた)と結婚。 彼女は1992年に亡くなった。 1994年6月6日、心臓発作のためフランスで死去。 男爵の地位は、2番目のいとこであるイヴリン・パジェット・グレイヴスが継承した。