小惑星の研究は、直接観測によって容易にできますが、分光分析によって、小惑星の組成や性質について多くの手がかりが得られています。 小惑星から見える光は、実は太陽光の反射です。 小惑星の明るさは、小惑星の大きさ、距離、反射率によって決まります。 小惑星の軌道上の位置から、小惑星の距離を求めます。 反射率は、可視光線の明るさと赤外線の明るさを比較することで求めます。 太陽光は反射されるものと吸収されるものがあります。 小惑星が太陽の光を吸収すると、その吸収した光を赤外線として、つまり熱として宇宙空間に放出します。 可視光の量と赤外線の量を比較すると、小惑星が反射する光と吸収する光の量の比がわかります。
- 外側:暗い、炭素に富む物質からの吸収帯を示す
- 外側:暗い、炭素に富む物質からの吸収帯を示す
- 外側:暗い、炭素に富む物質からの吸収帯を示す
外側:暗い、炭素に富む物質からの吸収帯を示す
内側:炭素に富む物質からの吸収帯を示す。 小惑星の中には、鉄などの重い金属を含むものもある
また、小惑星の中には、他の小惑星を軌道上の衛星として持っているものもある。 これは特に小惑星の性質を測定するのに役立っています。 衛星の公転周期と公転距離を測定することで、ニュートン版ケプラーの第3法則を使って小惑星の質量を計算することができるのです。 このことから、小惑星の密度を計算することができ、この情報によって、小惑星が何でできているかという重要な手がかりを得ることができるのです。 衛星を持つ小惑星のリストはジョンストン・アーカイブでご覧ください。
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