本研究は、現行の食品検査制度における重大、非重要、反復違反の適切な重み付けについて保健検査官の意見を集め、高、中、低リスクのレストランに対する違反の分類を作成した。 その結果、重大な違反は5点、重大でない違反は1点、再違反は2点が適切であると保健所職員が考えていることが明らかになった。 また、高リスク、中リスク、低リスクのカテゴリーにおける重大な違反の最大数は、それぞれ2.05、3.02、4.83であり、非重要な違反は、それぞれ4.59、7.30、10.37であると保健検査官は考えていることが示された。 これらの値を、従来の衛生検査スコアリングシステムに基づく推定値と比較するために、ペアのt検定が用いられた。 その結果,中リスクレストランの重大違反の最大数および低,中,高リスクレストランの非重大違反の最大数は,衛生検査官の意見と数学的推定値との間に有意な差があることが示された. 衛生検査官は、違反行為、特に繰り返し行われる違反行為について、従来の衛生検査スコアリングシステムよりも厳しく、食品安全の執行における重要性を認識しているようである。