体重増加や腹部の膨満感、痛みなどは、生理中によく見られる症状です。 このように感じるのは、さまざまな理由が考えられます。
ホルモンの変化
ホルモンの変化は、水分保持を増加させることによって体重増加を引き起こす可能性があります。
生理前の数日間は、エストロゲンとプロゲステロンが急速に減少します。 これは、月経を始める時期であることを体に伝えます。
エストロゲンとプロゲステロンは、体が体液を調節する方法もコントロールします。 これらのホルモンが変動すると、体内の組織はより多くの水分を蓄積します。 その結果、水分貯留、または浮腫が生じます。
水分貯留は、あなたの胸、胃、または四肢に腫れまたは膨張を引き起こすかもしれません。 これは体重を増加させますが、脂肪は増加させません。
水分貯留は一般的なPMSの症状です。 これは、月経をする女性の92%に影響します。
膨満感
生理中の膨満感や胃痙攣は、服がきつくて不快に感じさせます。 これは本当の体重増加ではありませんが、数ポンド余分に増えたように感じるかもしれません。
生理中は、ホルモンの変化により、胃腸(GI)管内のガスが増え、膨満感を引き起こす可能性があります。 また、腹部への水分貯留が膨満感につながることもあります。
膨満感は、胃や体の他の部分の締め付け感や腫れとして表現されることがあります。
胃けいれんも、体重増加の感覚を引き起こすことがあります。 これらのけいれんは、子宮から放出されるプロスタグランジンと呼ばれる化学物質によって引き起こされます。 プロスタグランジンは、あなたの子宮を収縮させ、その内膜をはがれさせます。 これは、生理中の腹痛の原因となります。
出血は、生理の5日前から始まり、生理の最初の数日間続くことがあります。 生理の1~2日前に始まる胃痙攣も、数日間続くことがあります。
食欲や過食
生理中のホルモンの変化は、過食につながることもあります。
生理前の1週間は、プロゲステロンの量が増えます。 プロゲステロンには食欲を増進させる作用があります。 プロゲステロンが上昇すると、いつもより多く食べてしまうかもしれません。
また、エストロゲンはセロトニンという気分をコントロールし、食欲を抑える神経伝達物質を調節しています。 生理の直前にエストロゲンが低下すると、セロトニンも低下します。 その結果、食欲が増すのです。
高糖質食品は体内でセロトニンを作るのを助けるので、セロトニンの低下も砂糖への欲求を高める可能性があります。 セロトニンが低下すると、脳はより多くの砂糖を欲するようになります。
生理中は代謝率が変動するので、代謝率が上がると、つまり体がより多くのカロリーを消費すると、食欲が増して高カロリーの食べ物を欲するかもしれません。
胃腸の問題
生理中のホルモンの変動により、便秘、下痢、腹痛などの胃腸の問題が起こることがあります。 お腹の不快感や膨満感から、体重が増えたように感じることもあります。
プロゲステロンは、生理の1週間前から増加します。 そのため、腸の筋肉の収縮が損なわれ、消化が悪くなり、便秘になります。
生理が始まると、子宮からプロスタグランジンが分泌されます。 プロスタグランジンは、子宮と腸の筋肉収縮を引き起こします。 骨盤や腹部の痛みがあるかもしれません。
プロスタグランジンは、小腸の電解質と体液のバランスを崩し、下痢を引き起こすこともあります。
健康な女性でも、生理前や生理中に消化器系の問題が起こることはよくあります。
マグネシウムの減少
生理が始まると、マグネシウム濃度が徐々に低下していきます。 この低下は、糖質への欲求を誘発し、体重増加の一因となります。
マグネシウムは、体の水分補給状態を調整するミネラルの一種です。 マグネシウムが少ないと、脱水症状を引き起こす可能性があります。
しかし、脱水は空腹感として覆い隠すことができます。 また、ただ喉が渇いているだけなのに、甘いものを欲するようになることもあります。
糖分の多い食品を食べると、体重増加の原因になります。
運動をサボる
腹部膨満感や痙攣があると、運動をサボりがちになることがあります。 生理の1週間前になると、エストロゲンとプロゲステロンの両方が増加するため、疲労感や持久力の低下が起こります。 生理が近づくと、運動するのが嫌になるかもしれません。